車の購入について

残価設定型ローンのカラクリについて(1/2)

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今回は車の購入の仕方についてまとめておきます。

と言いますのも、身内で車の購入をした者がおり、買う前に相談してくれれば・・・・

と思いましたので。

同じようなことになる方が出られる前に注意喚起の意味も含めてまとめておきます。

 

車購入の際の資金の支払方について

まず、車の購入に際しては、その資金の支払方をどうするかがかなり重要です。

車購入の際の資金の支払方は?

①現金一括で購入

②銀行などでのカーローンで借り入れ

③ディーラーでのカーローンで借り入れ

④ディーラーでの残価設定ローンでの借り入れ

があります。

以下、2023年7月17日時点での私のおすすめの順番を記載しておきます。

 

まずは第3位から!

実はちょっと迷いましたが、

第3位:③ディーラーでのカーローンで借り入れ

ディーラーでのカーローンの借り入れを3位にしました。

条件があるのですが、ディーラーの状況次第なのですが、特別金利など、それほど高くない設定がある場合に限って3位とします。

場合によっては残価設定型ローンの金利よりも大幅に高い場合があるようなので、その際は支払額をシミュレーションしての判断となります。

 

次いで第2位は

第2位:①現金一括での購入

言わずと知れた現金一括。本来は第一位に位置すべき最もおすすめすべき買い方なのですが、2023年7月の時点、金利の低い今の状況では2位にランク付けしておきます。

後ほど解説いたします。

 

そして、第1位と第4位の発表ですが、

第1位は!!

第1位:②銀行などでのカーローン借り入れ

意外に思われるかもしれませんが、銀行での借り入れを第一位としました。

というのも、金利が低い今の時代、銀行の最安での借り入れ金利は2%以下でもあったりします。

後ほど現金一括とローン借り入れなどの際の考え方を記載していきます。

 

 

最もお勧めできないのは

第4位:残価設定型ローン

です。

今や、ディーラーでの契約の多くを占める契約方法になっているようですが、ちょっと頭を冷やして考えていただいた方が良いと思います。

順を追って解説していきます。

 

現金一括よりも銀行でのカーローンをおすすめする理由

現金一括で購入できる資力がある場合でも銀行カーローンをおすすめする理由について記載しておきます。

2023年7月の時点で、金利はまだまだ低い時代です。

銀行にもよりますが、カーローンなどの金利は1.0~4.0%くらいの間で設定されていると思います。

例えば300万円(金利1.7%)借りたとして、5年間の支払い金利総額は13万1,460円になります。(カーローンのシミュレーターなどで金利、金額、期間の入力で試算できます)

何なら条件が整えば0.9%の設定がある銀行もあるようです。

なぜ資金があるにもかかわらずローンを借りるのか?

その理由は

金利の低いカーローンで当座は回して置き、

所持資金は投資に回す

のがおすすめの手法です。

よく言われるのが、SP500などは年利4%程度で回ると言われています。

投資(複利)に回した場合、少し低めの3.5%でまわるとしても配当・利益総額は、信じられないかもしれませんが、563,057円になります(20%の税抜き後なら45万円程度)

簡単な計算式(単純に1年複利としておきます)を参考に記載しておきますと

1年目:300万円×3.5%(年利)=10万5千円

2年目:3,105,000円×3.5%=108,675円

3年目:3,213,675円×3.5%=112,478円

4年目:3,326,153円×3.5%=116,415円

5年目:3,442,568円×3.5%=120,489円

300万円を5年間投資で回しておくだけで ⇒ 3,563,057円

利益の20%を分離課税で取られるとしても

45万円程度の利益になると見込まれます。

 

カーローンで13万円ほどの利息をとられたとしても、

投資で回して得た利益でそれ以上のリターンを得ることができると見込まれます。

これは住宅ローンでもいえることで、なるべく低金利で借りておき、所持資金は投資で回しておくほうが効率がいいわけです。

 

というのが、車の購入資金を持っていたとしてもカーローンで借りた方が良いとお勧めする理由です。

 

ただし、カーローンの金利が低い今だからこそ成り立つわけで、投資効率と借りる金利の状況次第で変わることはご注意ください。

 

※なお、投資は自己判断でお願いいたします。

 

次に最もおすすめできない残価設定型ローンについてまとめておきます。

残価設定型ローンはおすすめしません!

次におすすめしない残価設定ローンについて記載しておきます。

(かなりの辛口になるかもしれません。業界の方、すみません)

最近、かなりの方が残価設定型ローンを利用されていると聞きます。

あなたが車のディーラーに行った際、こういうことを言われると思います。

「車の残価を設定することにより、3年後、もしくは5年後に買取り(下取り)をする前提で毎月の支払額をかなり抑えることができます」

「高級車でも残価設定型ローンにし、3年後、5年後に返却していただけば以降の支払は必要なく、毎月の支払を低く抑えて乗ることができます」

大体こんなことを言われると思います。

これが何を意味するか?

例を挙げて記載しておきます。

例:300万円の車を5年の残価設定型ローンで購入

  残価率を5年残価35%、

  残価ローンの金利は4.9%としておきます。

  頭金・ボーナス払いなしとして計算

として以下に試算してみます。

ちなみに、残価ローン金利はディーラーで見積もりをしてもらわねばなかなかネットには出てきません。(これが何を意味するか・・・)

聞くところによると、3.9%くらい~6%くらいのところなどがあるようです。

5年後の価値は 300万円×35%の105万円(5年経過時点での残存価値)

 

①一般的なカーディーラーのローンでの支払いの場合(金利4.9%)

 毎月56,476円の支払い5年支払い総額3,388,560円

 

②残価設定型ローンの場合(残価を5年経過時に一括支払う場合)

毎月41,611円の支払い 5年支払い総額(残価分含む)3,505,049円

残価設定型ローンのほうが毎月の支払金額が低いのに、5年総額の支払金額が約12万円も多くなっています。

なお、5年経過後に車を返却することによって以降の支払をなくすことは可能ですが、それは次回にまとめていきます。

 

長くなりますので、とりあえず今回はここまでにしまして、次回、

残価設定型ローンのカラクリ

についてまとめていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

その他、お役立ち情報など様々にまとめておりますので、良ければ見ていってください。

ABOUT ME
yuikayo
近畿圏在住の40代です。 妻、子と3人家族、ついに憧れのマイホーム建築! お気に入りのものなど発信していきます。